オリンピック代表選考

f:id:orangechango:20210607184752j:image体操の白井健三選手が東京オリンピックの代表を逃したというニュースを見ました。白井選手の言葉で「オリンピックの代表に選ばれるのが正解、選ばれないのが不正解ではない」「勿論選ばれた選手は正解だろうけど、選ばれなかった人の中でも正解はいる」とコメントしてました。そして私の好きなトライアスロン。5年前のリオでは男子代表は1枠しかなく田山寛豪選手のみで補欠として古谷純平選手は日本チームに帯同したのです。そしてその後、田山選手は引退。日本のトライアスロンは古谷純平が引っ張って行くことになりました。誰もが東京オリンピックは古谷純平だと思っていた事でしょう。ところが数年前からライバルが現れ始めたのです。当時大学生だった北条巧、そして今年の4月に帰化申請が降りたたニナー賢治。スイムやバイクでは古谷純平が引っ張るのですがランになると北条やニナーにまくられてしまう。誰が見ても古谷純平の一強の時代では無くなりました。そして5月のWTCS横浜。世界の強豪が集まりますが16位内に入ればほぼ代表に選ばれます。古谷純平はスイムもバイクもトップグループでレースを展開していきます。しかし神様は意地悪をします。古谷純平のタイヤをパンクさせてしまうのです。予備ホイールが保管されている場所が分からずスロー走行から自転車を押して歩く姿が中継に映し出されました。観ていて涙が出ました。そして、このレースで16位内に同僚の小田倉真選手が入り代表をほぼ決めたのです。残りは後1枠。5月末に宮崎でトップ選手5人のみで選考レースが開催されました。ラストチャンスにかける古谷純平ですがランでニナー(北条にも)まくられオリンピック代表入りは終わりました。マイナースポーツなのでメディアのニュースになる事はありませんが、facebookで拝見した古谷純平は既に前を向いていました。「オリンピックに憧れて努力して夢から目標になって、気づけば手を伸ばせば届きそうなところまで来た。全てがオリンピックの為に生きてきた」とのコメント。後一歩で届かなかったけど人としてとても大きくなったのだろうと思う。