部下を守らない上司

f:id:orangechango:20210612100027j:image先日ヒヤリとする大きなミスをしました。ここ数年関わらさせて頂いている計画書を作成する仕事です。あるイベント大手の下請けです。その元請けの担当者からは「しっかりと予算を確保した。」と。そして「この金額で見積を下さい。」と金額指定で見積の提出を求められました。その時仕様書も一緒に受けとりました。その仕様書からは仕事の規模感は読み取れるものでなく、百万円の仕事なのか、1億円の仕事なのか、数年間その仕事をしてクライアントと一緒に作り上げてきたから見積もれる仕様書なのです。ですので今までの経験と期日までの仕事量から提示された金額で有り難くお見積を提出したのです。すると数週間経ったある日その担当者の部下からメールが入りました。「今回の成果品は日英両方でお願いします。」あわてて仕様書を読み直すと確かに日英版と記載がありました。400頁に及ぶ計画書が6種類。100頁のマニュアルが6種類です。納期は6月末。計画書もマニュアルも校了には程遠い状態でとても予算的にもスケジュール的にも対応出来るものではありません。見積を提出するまでの数ヶ月毎日のように会話し、原稿をやり取りしているその中で英語版などとの話は1回も無く、クライアントに泣きつくと仕様書を作成した発注の御担当も日英版などと記載したつもりは無くベースとした他の業務の仕様書に記載されていたのを消し忘れとの事でした。正式な契約の前だった事もあり無事仕様書を差し替えとなり事なきを得ました。ここで一番不信感を持ったのは元請けの御担当者。彼は仕様書を受け取った時直ぐに英語版の記載に気付いていたと言います。嘘です。毎日会話しているにもかかわらずそんな事は一言も触れていないのです。そして冒頭の部下にメールを私に送るように指示を出したのです。つまり彼も気づいて無く最近になって気づいたのを部下と私の見落としだと責任転嫁しているのです。部下のミスは自分のミスだと庇うならまだしも自分のミスを部下に押し付ける。クライアントに泣きつき仕様書の差し替えを求めたのは下請けの私。彼は口だけ達者で飲ませろ食わせろ自転車を買ってくれと接待ばかりを求めて最近では「ご馳走様」の一言すら言わない。最悪な元請けの担当者なのです。もちろん仕様書の記載を見落とした私のミスは大きいのは間違いありません。