頑固おやじの自転車屋

f:id:orangechango:20210302223840j:image私の家のすぐ近くに自転車雑誌にも度々紹介されるような老舗のスポーツバイク専門店があります。自転車屋さんですが、新車など1台もなく古いフレームやホイール、パーツが店内に山積みになっており愛好家には宝の山、知らない人からしたらゴミ屋敷に見えるかもしれません。(ごめんなさい)

ここの店主はなかなか個性的でなにか掘り出し物がないかと店内を眺めていると何に乗っているのか、ギアは何段かと聞いてきます。デローザで10段です。(当時)と答えると「うちのお客さんはみんな6~8段だよ」と暗に突き放されます。さらに店内を見ていると「ここで調べてネットで安く買うやつが多くてね」なんて嫌味を言われます。いたたまれなくなり店を出ました。

ある日チェーンをダメにしてしまい在庫がないか電話しました。私「カンパニョーロの11速のチェーンが欲しいのですが」店主「うちのお客はみんな6~8速だからないよ」断られました。先日ディレーラーハンガーを曲げてしまい修理ができないか問い合わせの電話をすると店主「何速だい?」私「11速です」店主「うちのお客はみんな6~8速だからね。Yなんとかとかいう若い店に行きな」と突き放されました。ディレーラーハンガーを直すのにギアの段数は関係ないだろうと思いましたが、Y'sのメカニックの方の作業を見ていたらギアの段数も関係あるかなと思いました。頑固おやじは多段化したメカの知識と工具が追い付いていないのだろうと想像しました。懐古趣味は私も納得できるし大好きですが、メーカーは開発を止めるわけにはいきません。新しいメカを使用している人をニワカの様な扱いをするのは残念です。古き良き時代は人により異なるのです。