いつかはシャマルミレが欲しいと思っていたのです。リム（ブレーキシューの当たる部分）がプラズマ電解処理加工されていて全体が真っ黒でとても引き締まって見えるのです。私からすればお安いホイールではなく中々踏み切れないでいたのです。ですが、こんなに欲しいならば早く買って楽しんだ方が結局はお得なのではないかと思い始めたのです。海外通販サイトで買えば数万円安く購入出来るのですが、後々のメンテを考えると信頼出来るショップで買った方が良いと考え、清水の舞台から飛び降りる事にしました。ショップに入りシャマルミレが欲しい旨を伝えます。生憎在庫切れで取り寄せになるという。さらに暫くしてスタッフが戻って来てなんと廃盤になっているのだとか。カンパニョーロ ジャパンにも日直商会にも既に在庫は無くなっているとの事。途方にくれました。ロードバイクのディスクブレーキ化はこんなに早いスピードで我々リムブレーキ派を追い詰め、乗り換えを迫っているのだと。カンパのリムブレーキ用ホイールは高級で扱いの難しいカーボンと安価で見た目に劣るアルミに分かれてしまうのだろうか。シャマルミレは普段使い、雨の日、レースでも見て良し走って良しの万能ホイールだったのに。数時間後、電話が掛かって来てイタリア本社に数本在庫があると言う。ただ２ヶ月掛かりますと。もう、欲しいけど高いからと躊躇なんてしていられない。この機会を逃せば2度と新品は手に入らないのだ。「お願いします」と即答しました。２ヶ月なんてあっという間さ。
