2020ツールドフランスでのブレーキの仕様は全22チームの内20チームがディスクブレーキを使用していました。全く使用しなかったのは2チームです。それはイネオスグレナディアーズ(ピナレロ)とユンボビスマ(ビアンキ)です。マイヨジョーヌを狙うこの2チームはディスクではなくリムなのです。それはエースがパンクした時にチームカーが来る前にアシストが自分のホイールをエースに差し出すのですが、ディスクブレーキだとホイールの脱着が簡単ではないからです。他にサンウェブ(サーベロ)、エフデジ(ラピエール)はコースによって使い分けているようです。平坦はディスク、山岳はリムのように。
TT(タイムトライアル)ではUAE(コルナゴ)EF(キヤノンデール)アルケアサムシック(キャニオン)コフィディス(デローザ)バーレンマクラーレン(メリダ)ミッチェルトンスコット(スコット)トレックセガフレード(トレック)はリムでした。
各自転車メーカーのフラッグシップはディスクのみの設計が多くなっている今、ピナレロとビアンキはリムも設計しないといけないから大変だなとリム派の私は思いました。TTバイクでリムが増えるのはディスクの設計が追いついていないのか、空力で不利なのか、集団走行はしないので軽さ優先なのか。どれでしょう?
今大会連覇を狙うイネオスグレナディアーズのエース、ベルナル選手が絶不調で17ステージでリタイヤするとベルナル選手のアシストを勤めていた選手達が自由になり立て続けにステージ優勝するというなんとも皮肉な感じです。