自転車選手を見ていると結構お腹出てるね。という選手が多い。毎日数100Kmも走っているのに不思議だね。実はこれは腹圧なのです。
腹圧とは腹部にかかる圧力のことで、腹部には内臓を収納しておく空洞があって、ここは上部の横隔膜、下部の骨盤底筋、脇の腹横筋、後部の多裂筋によって囲まれています。そして、横隔膜が下がることにより腹部全体の筋肉が同時に収縮されることで腹圧を高めることができるのだそうです。
腹圧が働くとお腹の壁を内側から押すように働きます。背骨の弓をまっすぐにするように働いて腰痛を予防できます。
また、腰回りのアウターマッスル(背筋等)がリラックスします。それでいてお腹には充分な圧がかかっているので体幹も安定化されます。体幹が安定することで腹直筋や広背筋などの筋肉が骨盤を介して下肢の大腿四頭筋や大臀筋・ハムストリングスなどのペダリングに大事な筋肉のパワーがより強く発揮できるという訳です。
というわけなので、私のお腹をみても腹圧なんだと思うようにしていただきたい。(嘘)
写真は日本のエース新城幸也選手