高千穂遥 ペダリング・ハイ

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私は読書が好きです。

あまりジャンルにこだわらずにその時の気分で読みます。

自転車やランニングが好きなのでそういうテーマの小説もちょくちょく読みます。

今回読んだのは高千穂遥著のペダリング・ハイ。

東京の大学に通うために名古屋から上京してきた日夏竜二が親戚のおじさんから使わなくなったクロスバイクを通学用に貰い、自宅まで帰る途中にローディに追い抜かれて必死に追いかけるが届かず。くやしい思いをする。

そのクロスバイクは元はいい自転車だったのだが雨ざらしでメンテナンスもしておらず、ボロボロ。修理するために自宅近くの自転車屋さんに持ち込むと先ほどローディもショップにいた。

クロスバイクの修理に来たのになぜだか店主やそのローディに丸め込まれてロードバイクを買い、チームに加わることになる。この間わずか数時間。

そして毎日、チーム監督の指導を受けながら朝夕とハードな練習を重ね数ヶ月で実業団レースE3クラスでいきなり優勝してしまうという物語。

なぜこの物語にのめり込んだのかというと土地勘とリアリティさです。

最初のローディに抜かれた場所は尾根幹(南多摩尾根幹線道路)の稲城大橋入口交差点だし、

練習コースとして出てくる調布飛行場の周回コース、深大寺クリテリウム、尾根幹近隣のリサイクル文化センターや日大三高を通る周回コース、川崎街道の連光寺坂上など土地勘があったり行ってみたいコースが盛り沢山なのです。なるほどガチ勢はここで練習しているのかと感心しきりです。

私はこの小説の登場人物やガチ勢のような追い込みはできません。辛ければすぐに脚は緩めますし、安全に帰宅するための体力はしっかり残します。

朝夕どころか毎日すら乗りませんし。

息抜きのポタリング江ノ島にシラス丼を食べにいくシーンがあるのですが、もう行きたくて我慢ができなくなっています。

私の脚質はポタリング派ということはわかっています。